坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

バズるとは

 

 

佛光照耀最大一(ぶっこうしょうようさいだいいち)

光炎王佛(こうえんのうぶつ)となづけたり

三塗の黒闇ひらくなり

大応供(だいおうぐ)に帰命せよ*1

 

 

 

世間では、おしどり夫婦で通っている(と勝手に思っているだけ)私たち夫婦ですが、よく喧嘩も致します。

 

いつも原因は些細なことで、後から考えると、そんなに腹を立てるような事ではなかったなと思うことがほとんどであります。

が、喧嘩の真っ只中に居る私には、何事にも変え難い一大事なわけで。

 

 

そんな昨日の喧嘩は、SNSのネタの解釈違いについてでした。

 

お寺の公式アカウントとして発信しているTwitterですし、名前も『立法寺』と大きく表記しております。

わたし個人のものではなく、お寺のものなんですから、ん?これはどうなんや?ということは書くわけには行かぬので、毎回記事を書いたらごえんさんにチェックをしてもらっているのです。

 

そこで起きた今回の事件

 

三毒の煩悩』という話をお説教や講習会でよく聞きますが、いつだって、どこか他人事で聞いていた私。

 

そうそう、そういう人いるよね。そんなことで腹立てんでも良いのに。文句言ってもしょうがないやん。

 

三毒の煩悩は、どこまでいっても他人事。もし、私に毒があったとしても、そんなにひどくないから大丈夫!

 

もうね、そうやって思っていた私に聞かせてやりたいです。三毒の煩悩を持つ身!お前やで!!って。

 

喧嘩をして、地固まると言いますが、この喧嘩によって、ごえんさんとの仲が深まったかどうかはまた別のお話です。

 

あーーーーーー!!ええ記事とはなんぞや !!!

 

 

*1:浄土和讃(讃阿弥陀佛偈和讃)第6首

目覚めよ!

 

釋迦弥陀の慈悲よりぞ

願作佛心は得しめたる

信心の智慧に入りてこそ

仏恩報ずる身とはなれ*1

 

 

土曜日にブツブツ文句を言いながら学校に行ったおかげで、月曜日は子供達、振替休日でした。

 

休日は、学校のある日よりもほんの少し朝寝坊のできる日!

なのですが、今回の休みはいつもと一味違う息子!

 

 

『明日、朝から自主勉強したいから、朝六時に起きる!!』

 

と、マイ目覚ましをもち、六時にアラームをセットし、床についた彼から聞こえる、穏やかな寝息

 

今日も一日お疲れ様でしたな。と、私も電気を消し床についたわけですが、その後は、Twitterの記事にある通りであります。

 

息子よ、お前は、かのように早く動けたんやね、と思わず感心するほどの早さでした。

 

そうそう、起きれんよね

気持ちは起きてるんよね

でも、想いと身体は別よね…

 

 

そうなんです。

私が私の心ひとつで、私自身を思い通りにできるということほど、思い上がりなことはありません。

 

 

心を覚まして、身体を起こす。

わかっちゃいるけど、一番難しい。

 

 

思えば私は子供の頃から朝起きるのが大キライでありまして、目覚ましを三つセットしても起きれず、母に起こしてもらっても起きられず、予定の時間をずいぶん過ぎてから目を覚まし、

『なんで起こしてくれんかったん!?』と母に文句を言っておりました。

 

朝の息子の姿は、どう見ても私の姿。

 

そんな私をみそなわし母は、ずっと起きない私を

 

『目覚めよ!目覚めよ!!』

 

と呼びかけ、目覚めを促してくれておったのだな、と息子を起こす役割をいただいて改めて感じさせて頂きました。嗚呼、なんと有難い事であったのか。

  

色々思うことはありますが、私は、ゆっくり寝かしてあげれるほど優しくはありません。

 

ここは、心を鬼にして

 

  

おきろーーーーーーーーー!!!!!!

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*1:正像末法和讃 第33首

ごえんごえーん

 


弘誓の力をかぶらずは

いずれの時にか娑婆を出でん

仏恩ふかくおもいつつ

常に弥陀を念ずべし*1

 

 

とあるお墓を探すため墓地を周り、墓標に刻まれているお名前、法名、ご往生の年月日を拝見させて頂きました

 

お顔を拝見した事がある方のお名前

 

過去帳でしかお名前を拝見したことのない方

 

名前もお顔も存ぜぬ方‥

 

数えきれないたくさんの方の生きられた証がお墓には残されていました

 

この方達が見えたお陰様で私もここに居るんやな

どなたか一人が見えないだけでも、今の私のご縁はなかったんやろうな‥と頭が下がります

 

 

 

 

うちの実家は、田舎でありまして、お墓には夫婦が入ると言う風習が残っております

 

そのため、一族の墓場は何箇所もあり、その墓場ごとに何基もお墓が立っております

 

小さい頃に祖母とお墓参りに行った際は、墓ごとにお饅頭を置き、お水をかえ線香をお供えして、終わったら次の墓場へ‥と随分時間がかかったように覚えています

 

ばあちゃんが、ここの墓は〇〇さんの墓で、横がそのお父さんの〇〇さん夫婦で、向こうは江戸時代の〇〇さん‥

 

と説明してくれたけど‥ごめん、ばあちゃん‥

江戸時代の方、もう名前も覚えてない‥なんならひいばあちゃんとこまでしかわからん‥

 

自分のわかる人の事までしか分からんけど、確かに生きて見えた証が、私がここに居るまでに紡いでくださったご縁がそこにあるのですね

 

今度実家に帰れたら、歴代のお墓をしっかり父から聞いておきましょう‥f:id:ryuhoji903:20210221222318j:image

*1:浄土高僧和讃 善導禅師 第25首

ちょるちょるやっちょるおどっちょる

 

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干し芋‥

 

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虫歯建設株式会社

数年前から騙し騙し過ごしていた虫歯殿

 

本日いよいよ、先生より

 

「虫歯治療しましょう!」

 

と鶴の一声を頂きまして、来週より治療に入ります😭

 

歯は、一生のお友達!大事にせねばならぬ!

 

 

のは分かりますが、やっぱり治療は嫌ですね‥

 

 

私、昔から虫歯が多く、削られた歯は数知れません‥!

神経が抜かれた歯も片手で足らぬくらいある!ように覚えております

 

治療に際しては、痛くないようにあの手この手を使い私の為に処置をしてくださるのですが‥痛いものは痛い!

 

これが、歯の手入れを怠った結果か‥絶対にもう虫歯なんて作らん!

 

といつでも思ってはいるんですが‥何故かお出ましくださる虫歯殿‥

 

私の思うがままになる事など何もないんやな‥

 

と思いつつ、来週の治療を震えながらしてまいります😭

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大変だー!!!!

 

大切な会の途中、子供が待っとるから!とお暇してしまったんです‥

 

でもね?

‥誰にだって家庭がある

‥誰にだって都合がある

‥誰にだって理由がある

みんな大変なんです

 

 

だって!!とつい、自分の思いを押し付けてしまうが、どこまで行っても、それは自分の都合

 

自分の思いを通そうとして、それが通ったのは誰かが私の代わりに我慢をしてくれているという、申し訳ないお陰様

 

そのハズなのに、いつでも私の頭の中には「可哀想な私」がおります

 

どうにもならないのは、家庭があって自由がないからじゃない

自分の思い通りにならないからじゃない

 

お陰様を当たり前と勘違いしている私自身が、どうにもならない存在なんや‥

 

南無阿弥陀

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