坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

ちょるちょるやっちょるおどっちょる

 

前(さき)に生まれんものは後(のち)を導き、後に生まれ者(ひと)は前を訪(とぶら)え、

連続無窮(れんぞくむぐう)にして、願わくは休止(くし)せざらしめんと欲す。*1

 

 

所変われば、色々な違いがあります

季節の行事もそう、お祭りやお参りの仕方も、地域によって大きく変わってきます。

そんな地域に伝わる昔からの習わしを代々受け継ぐとは、どれだけ大変なことか!と、想像しますが、そんな地域の昔からの習わしが大好きな坊守です。

 

さて、地域によって違うもの

それが顕著に現れるものの一つ

 

『方言』

 

初めて実家を出て、東海地方に来たとき、名古屋弁が分からずオロオロしたのは早20年前も前のことになります。

自分にとっては、いつもそばにあり、当たり前になっている方言ですが、ひとたび外に飛び出すと、当たり前は一気に姿を変えます。

 

高い所のものを取って欲しくて、たわんのやけど取って!とお願いしても伝わらず、机をつって欲しいとお願いされ、何言っとるか分からん!!!と住職と喧嘩した事は・・・数えてもキリがありませんな


私がいつも、

 

『当たり前』

 

と思いながら過ごしていた当たり前は、なんと有難いことであったのか

 

私が思う常識は、誰かにとっての非常識

 

私の今があるのは、あの故郷と先人たちがいてくださったお蔭様

 

wondertrip.jp

あー、懐かしきかな、山口弁!!

と言っても、電話で話すと、一気に山口弁

 

自分の故郷のことは中々抜けませんね。

 

*1:親鸞聖人『顕浄土真実教行証文類 化身土文類第六』より