坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

はち仏

先日、実家の母が蜂に刺された

 

家の近くの畑で蜂に刺された母は、家に戻った際父に「蜂に刺されたが、大丈夫。救急車は呼ばなくてもいい」といっていたそうだが、30分後にトイレ前で倒れている母を見つけた父が救急車を呼び、無事に一命を取り留めたらしい。

 

刺された母は、しきりに「大丈夫!病院は行かん!救急車は呼ばんでもええ!」といっていたが、後から聞けばその時すでに意識は朦朧としており、夢の中でじいちゃんとひいじいちゃんが「頑張れ!頑張れ!」と励ましてくれていたそうな。

 

なんとか生きて帰れたから笑い話で済んだが、母の「大丈夫!」はなんと信用ならぬことか。

私たちは「自分だけは大丈夫」という慢心のもと生きているのだなと、改めて感じさせられた。

 

そんな母は、後に電話で

 

「人に迷惑をかけずに生きて死んでいきたいと思っておったが、意識がなくなってお父さんにに迷惑をかけ、駆けつけてくれた救急隊員さんに迷惑をかけ、病院でお医者さんに迷惑をかけ。これでもしもがあったら、みんなに迷惑をかけておった。自分一人でなんとかなると思っていたが、自分一人ではなんともならんのが私やったわ」

 

と話した。

 

おっしゃる通りや!

 

生まれる時も、死んでいく時も一人では何もできぬのが私。

周りのたくさんのお陰様で生かされているのが私。

それを忘れて生きるのが私。

 

でも、そんな私を見離さずいつでも隣にいてくれる存在がいる。

せやったせやった。

 

いつもあなたと二人づれ。

 

今日もお陰様で居させていただきました

 

しかし、無事でよかった。。。