坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

親も歳だし、そんな歳だし、あなたしかいないし

先日、実家の父から「〇〇さんが亡くなった」と連絡があった。

その人は父とも同級生で、兄妹さんも私たち姉妹と同い年の方々。

 

いろいろよくしてもらったな・・・と、姉と話していたら、姉が

 

父と同年代の方々の訃報を聞くようになった。もう親もそんな歳なんやな。

 

と呟いた。

 

そうやな。もういつお迎えがあってもおかしくない年齢になったんやな。

元気でおってほしいもんや。

 

と電話を切った。

 

もう70超えたし、何があるか分からんもんな。大事にせねばならん。

 

と考えていたが、いやいや待てよ?と・・・

 

いつお迎えがあってもおかしくない年齢と言っているが、若くても老いていても、いつお迎えがあるか分からんのは一緒やん・・・

あの人にはお迎えがあるかもしれんが、私にはまだまだ遠く用事のない話や。

先に逝くのは親世代。私の順番はまだまだ先!

 

と他人事と決めつけて、自分とは遠いところの話と思い込んで話している。それが私。

 

 

そんなことないで!あんたのすぐ側にある話や!

順番なんてそんなもんはないで!

 

とどこからか声が聞こえた気がした。

 

私は、いつでも死と共にいる。ここに居ることは当たり前じゃない。

 

せやせや・・と気がつかされた。

 

そして気がつかされた端から忘れていく

 

今日もなんともならん私やわ。

 

南無阿弥陀