坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

鬼が出たぞー!!

実家の姉から

 

仏教的に優しさを身に付けることはできんだろうか?

ついつい不機嫌な態度をとってしまう・・・

 

と相談を受けた

 

相談を受けたが・・・

仏教を通して優しさを身に付ける・・

 

ムズカシス・・・

 

もしも私が

 

仏教を通して優しさを身に付けることができたんや!

 

て言い始めたら、大きな勘違いをしているから、殴ってくれ・・・と住職にこんこんと言い聞かせている。。。

 

私にとって仏教は、何かをしてくれるものではなく、只々自分の酷さに気が付かされるものである

 

ごくごくたまに

 

「思いやりがあって、配慮ができる人やね」

 

と褒めていただく事がある。

 

じゃあ、それらの配慮や思いやりは何の為かと考えてみると・・・

 

自分の思い通りに事を運ばす為に、自分を人からよく見てもらう為に、自分の為に・・・

 

そう!全て自分の為なのである。

 

人のことなんて知ったこっちゃない

自分の事しか頭にない

人の手伝いをするのは自分に見返りがあるから

人から褒めてもらえるから

無償の愛なんて私にはない!

 

・・・・鬼やん、私・・・

 

と、しみじみ考えながら姉に

 

「無理や・・鬼な自分が優しさを身に付けることなんてできん・・・

 

相手に腹を立てて

 

あいつは鬼やな!!

 

っていうけど、私も鬼やったわ・・・」

 

と伝える

何の参考にもならぬ妹ですまん・・・

 

そんな姉にはこの言葉を送っておく

 

「相手を鬼と見る人は 自分もまた鬼である」

 

悩む姉に塩を塗り込む妹

 

ひとでなしとは私の事よ・・・

 

 

相手も鬼なら、私も鬼

鬼なのはお互い様なんやから、鬼は鬼同士、敬って遠ざかるのが一番賢いかもしれんです!お姉様!

 

しかし、苦手な人にも優しくなりたいと思うなんて、姉ちゃんは私から見れば既に優しい人やと思うけどな・・・

 

そんな貴方にこそ頭が下がりますわ・・・

 

 

我らウルトラ6兄弟♪

 

息子を助手席に乗せて走ります。

 

息子が助手席に座ると、必ず息子の好きなウルトラマンの音楽を流します。

m-78.jp

 

彼の好きな曲ばかり集めたウルトラマンプレイリストを聞きながら、ご機嫌で歌います。

彼が物心ついた頃から、ずっと一緒に聞かせて頂いた曲ばかりなので、私の耳にもしっかりと刻まれております。

・・・そう。物心ついた頃からずっと聞かせて頂いているんです。・・・ずっと同じ曲を・・・

 

最近では、息子のレベルも上がって参りまして、ただ歌うだけでは満足致しません。

イントロ部分のドラムやシンセの伴奏、音楽の途中で流れる登場人物の台詞、歌う人の声色。すべてを完成度高く歌い上げていきます。

 

・・・・大・音・量・で!!

 

歌っている本人は、さながら劇中に入り込んだ役者のようで、気持ちよく歌います。

 

・・・・運転に集中できん。

 

若い頃は良かったのですが、年を取ってからというもの、交通量の多い所の運転は苦手になりまして。

右を見て、左を見て、対向車が来ないか前を見据え。神経を張り巡らしているのに、彼の声よ・・・

 

しびれを切らし、Twitter記事にあったように声をかければ、下げられる車内の音量。

変わらぬ息子の音量

 

・・・ちがう!!そうじゃない!!下げてほしいのはあんたの声や!!

 

人に物事を注意されて、気が付く事が出来るのは、自分が注意された事に対して自覚があるからで。

 

自分の声がでかいなんて自覚のない息子は、注意されても気が付く事も出来ません。

 

暖簾に腕押し?馬の耳に念仏?

 

自覚のない人に、いくら注意しても意味がないってことですかね。

 

ため息をつきながら、住職に相談したら

 

お前とも僕ともそっくりだよw

 

と言われた。

 

・・・どこがよ!!!

 

佛眼ビーーーーーーーーーーム!!!!!

 

今月の掲示板をずいぶん遅くなりましたが、更新致しました。

 

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あの人はアレがダメだ!

なんであんな行動をするの!?おかしいやないか!!

と、人の気になるところはよくわかるのが私です。

 

じゃあ、自分はどうなんでしょう?

人からおかしいと言われる事なんて、一つもない?

いやいやいや、他の人から見たら、私のだめな処は数え切れないほどある事でしょう

 

でも、そんな自分のだめな処は気が付かないのです。

気が付いたとしても、見ないふり。大事に大事に温めてしまっておくのが私であります。

なんなら、私をおかしいというあいつの方がおかしいと、非のありかを他に持っていくのが私です。

そんな私のことを、仏さんは既に分かっておいでやったんですね。

 

何ともならんお前やぞ!と、今日も仏さんはまぶしい光を放ってくださっております。

 

あいたたた・・・・






 

 



 

まだあげ初めし前髪の・・・

 

毎日鏡を見る度に絶望するんです

 

 

・・・・・白髪増えたな・・・・・

 

 

そりゃ、40年もこの髪の毛と共に過ごさせて頂いております。

共に過ごした戦友を痛めつけた事は一度や二度ではありません。

 

そりゃ、髪の毛さんも私と共に年を取っております。

 

・・・分かってはいるんです、分かっては・・・

 

頭ではわかっているつもりでも、心は裏腹。わかっているつもりなのは、その時だけです。

 

何とかして増えた白髪が減らないか、どうすれば若々しく髪の毛が元気に見えるかをもがき苦しみながら模索します。

 

とうとう自分ひとりではどうにもならなくなり、美容師さんにも泣きつきます。

泣きついた結果がTwitterにもあるような御言葉

 

 

短い髪の毛でも、長い髪の毛でも、清潔でこざっぱりしてればヨシ!!!

 

 

・・・そりゃそうやわな。どんなに黒髪で白髪の無い頭でもボサボサで手入れがされていなければ、見苦しい

たとえ、白髪交じりの髪の毛でも、きれいに手入れがされており、さっぱりしておれば、見好い

 

私の姿、私のイメージを作り勝手に苦しんでいたのは私自身やったんですね。

 

問題を難しく迷宮入りの大問題にしているのは外の誰でもない

なぞは全て解けた!!犯人は…私だ!!!

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貴方と私は親子です

 

 娘が、鏡を見ながら

 

あー、私、鼻の頭に3つもほくろがあるんよ・・・嫌やなぁ…

 

とつぶやいたのを耳にした

 

 

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私も、私の母にも鼻にほくろがある。

 

小さい頃は、ほくろのある鼻が嫌で、よく母に愚痴っていた。

 

すると、母は

 

『みてごらん?母さんの鼻にも同じところにほくろがあるんよ?親子で同じところにあるって不思議やね。でも、同じところにあると嬉しいね』

 

と言った

 

よく見てみると、なるほど、母も同じところにほくろがある

 

母の鼻にほくろがあるなら、私の鼻にほくろがあるのは当たり前か・・・

 

と妙に納得した私はその日以来鼻のほくろを気にしなくなったことを娘の姿を通じて思い出した。

 

 

そうや、そうや、私も同じように愚痴っておったな・・・親子でまた同じところにほくろをちょうだいしたか。。。

 

と懐かしく思い、娘に私がかつて母に言われたように

 

『母ちゃんにも、ばあちゃんにも同じ所にほくろがあるんよ』

 

と言ったら、先の記事にあったような辛辣な言葉が返ってきたWWW

 

 

大きくなったなぁと改めて感じた今日のワンシーン・・・

 

 

でもな!!娘よ!!ゆうとくけど、ばあちゃんのはもしかしたらシミかもしれんけど、母ちゃんのはほくろやから!!!

 

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出でよシェンロン!!

 

住職となんでも願いが叶うなら、何を願う?

 

という話になりました。

 

「なんでもいいんやったら、違う大学に入り直すわ!!」

 

という私。すると住職が

 

「違う大学に入ると、出会った友達とは知り合いじゃなかった事になるし、その時過ごした時間はなかった事になるんだよ」

 

という・・・

 

 

・・・・・それは嫌や!!

 

「ほな、好きなものに囲まれ、一日中遊んで暮らしたい」

 

というと、

 

「何もしなくていい、好きな事をして働かなくてもいいのが、幸せと思うかもしれないけど、しなければならぬ事がない生活は不自由だよ…坊守の事だ、三日で飽きる」

 

と言われ、それもそうか・・・と納得する

 

「ほなよくある、永遠の命やな!」

 

というが、まてまて・・・かの有名な火の鳥*1でも、火の鳥の血を飲み永遠の命を授かった人たちの行く末は何度も見てきた。独り死ぬ事も出来ず、皆を見送るのは絶対に嫌だ。。

 

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なんでも願いが叶う

 

私の願いが思い通りになるとは、なんと不自由な事か・・・

 

 

あ、でも、朝から一日乾杯して過ごせる!はお願いしたいところです!!

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菜の花畑に入日薄れ・・・

 

最近、放課後にお友達と遊ぶようになったうちの娘っ子

友達と一緒に自転車をこいで、好きな場所へ出かけ、一緒におやつを食べてくるのが、何よりも楽しいようで(*‘ω‘ *)

 

この日も、お菓子をもって元気よく自転車で出かけて行った。

 

5時の鐘が鳴ってしばらくして、ただいま!と帰ってきた娘の手には一杯の菜の花が握られており

 

母ちゃん、菜の花好きって言ってたやろ?なかなかゆっくり見れないから、取ってきたの!!

 

と嬉しそうに渡してくれた

 

 

自転車での帰り道、落とさないように、握り潰さないように・・ゆっくり、大事に持って帰ってくれたのだと思うと、おもわず手が合わさる。

 

母ちゃんにとって、最高の花束や!!

 

勿体ない勿体ない

有難う

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