坊守日々のお味わい

三重県四日市市にある、真宗高田派立法寺の坊守(嫁)が毎日の授かった出来事について認めております

鬼が出たぞー!!

実家の姉から

 

仏教的に優しさを身に付けることはできんだろうか?

ついつい不機嫌な態度をとってしまう・・・

 

と相談を受けた

 

相談を受けたが・・・

仏教を通して優しさを身に付ける・・

 

ムズカシス・・・

 

もしも私が

 

仏教を通して優しさを身に付けることができたんや!

 

て言い始めたら、大きな勘違いをしているから、殴ってくれ・・・と住職にこんこんと言い聞かせている。。。

 

私にとって仏教は、何かをしてくれるものではなく、只々自分の酷さに気が付かされるものである

 

ごくごくたまに

 

「思いやりがあって、配慮ができる人やね」

 

と褒めていただく事がある。

 

じゃあ、それらの配慮や思いやりは何の為かと考えてみると・・・

 

自分の思い通りに事を運ばす為に、自分を人からよく見てもらう為に、自分の為に・・・

 

そう!全て自分の為なのである。

 

人のことなんて知ったこっちゃない

自分の事しか頭にない

人の手伝いをするのは自分に見返りがあるから

人から褒めてもらえるから

無償の愛なんて私にはない!

 

・・・・鬼やん、私・・・

 

と、しみじみ考えながら姉に

 

「無理や・・鬼な自分が優しさを身に付けることなんてできん・・・

 

相手に腹を立てて

 

あいつは鬼やな!!

 

っていうけど、私も鬼やったわ・・・」

 

と伝える

何の参考にもならぬ妹ですまん・・・

 

そんな姉にはこの言葉を送っておく

 

「相手を鬼と見る人は 自分もまた鬼である」

 

悩む姉に塩を塗り込む妹

 

ひとでなしとは私の事よ・・・

 

 

相手も鬼なら、私も鬼

鬼なのはお互い様なんやから、鬼は鬼同士、敬って遠ざかるのが一番賢いかもしれんです!お姉様!

 

しかし、苦手な人にも優しくなりたいと思うなんて、姉ちゃんは私から見れば既に優しい人やと思うけどな・・・

 

そんな貴方にこそ頭が下がりますわ・・・